- 「目を見て話せない」似鳥鶏
- 「サラダ記念日」俵万智
- 「AX」伊坂幸太郎
- 「寂しい生活」稲垣えみ子
- 「限界集落株式会社」黒野伸一
- 「マチネの終わりに」平野啓一郎
- 「しあわせのねだん」角田光代
- 「数学する身体」森田真生
- 「乳と卵」川上未映子
- 「神様」川上弘美
- 「金閣寺」三島由紀夫
- 「蹴りたい背中」綿矢りさ
- 「そして生活はつづく」星野源
(ひとこと感想)
1.「目を見て話せない」
図書館で本を探していた時、自分のコミュ障を言い当てられたようなタイトルに、つい手に取ってしまった本。
コミュ障の男子大学生が主人公のミステリーだった。コミュ障エピソードがいちいち共感できて、ミステリーよりもそっちが面白かったかも。笑
良い友達に恵まれて羨ましい。
続編があれば、ぜひ読みたい。
2.「サラダ記念日」
名前は聞いたことがあったけど、読んだことのなかった本。
短歌って難しいんじゃないの?となんとなく思っていたけれど、良い意味で裏切られた。
意味が理解しきれない歌もたくさんあったけど、それは人生経験の不足かな?
他の著作も読んでみたい。
以下、好きな歌。
・「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ
・たっぷりと君に抱かれているようなグリンのセーター着て冬になる
・我という三百六十五面体ぶんぶん分裂して飛んでゆけ
・今日までに私がついた嘘なんてどうでもいいよというような海
・デッキにはそれぞれの風それぞれの話しかけられたくない時間
・シャンプーの香をほのぼのとたてながら微分積分子らは解きおり
・会うまでの時間たっぷり浴びたくて各駅停車で新宿に行く
・「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日
・ワイシャツをぱぱんと伸ばし干しおれば心ま白く陽に透けてゆく
・なんでもない会話なんでもない笑顔なんでもないからふるさとが好き
3.「AX」
伊坂幸太郎さんの小説。腕のたつ殺し屋なのに、妻には頭が上がらない。そんな主人公がなんだか可愛い。サクッと爽快に読ませて頂きました!面白かった!
この本と「グラスホッパー」、「マリアビートル」の3冊が「殺し屋シリーズ」らしい。リンクしているらしいので、読んでみよう。
4.「寂しい生活」
原発に疑問を抱いて、電気の使用量を減らそうと、洗濯機や冷蔵庫を使わなくなる。自分も確かそうだったなぁ。
ずーっとこんな質素な生活をするのはもしかしたら苦しくなるかもしれないけど、基本はこれで良いと自分も思う。
5.「限界集落株式会社」
都会で働いていたエリートが、限界集落を農業ビジネスで救う小説。
「こんな上手くいかないっしょ」と何回もツッコんだけど、エンタメとして面白かった。勉強にもなる。
6.「マチネの終わりに」
映画化して、当時気になっていたけど映画も原作も見たことがなかった作品。やっと読んで小さな心残りを精算した気分。
もし主人公たちが20代だったら、また違う恋の結末を迎えていたのだと思う。